本橋は汀線から50m程度海上に位置しており、供用後約50年(昭和46年竣工)の橋梁です。本橋の橋脚のほとんどが波動を遮る位置にあり、橋脚に直撃した波はそのまま橋脚を這うような状態で飛散、近傍の桁に達する過酷な環境条件にあるため、塩害に起因する経年劣化・損傷が見られていました。平成25年から点検・調査による劣化状況の把握、対策工検討を始め、本橋の更なる延命措置を図るべく、上・下部補修設計および耐震補強設計を手掛けてきました。工事進捗に合わせた現場対応も含め、足掛け10年間、石部海上橋を見守り続けています。
履行場所:静岡県静岡市
橋長:360.0m(40.0m×9連)/橋梁形式:9径間単純ポストテンションT桁橋
基礎形式:ニューマチックケーソン基礎/下部工耐震補強:PCコンファインド工法